反則を防ぐためには選手とのコミュニケーションが欠かせませんが、どのように声をかけたらよいのでしょう。もちろん、プレーのレベルによって大きく異なってくるのですが、ミニラグビー中学年(コンタクトのはじめ)レベルを対象に、どのような声掛けが行われているかをまとめてみます。 キックオフ キックサイドが正しいこと、そして、両チームの人数を確認したら、両チームに準備ができていることを確認します。特にディフェンス(キックを受ける)側の準備状況をみますが、まずは、キック側を見回しながら「準備はいいですか?」とさっと確認。キャプテンに聞くのが本筋ですが、誰がキャプテンかわからなくても、みんなに聞けば誰かオッケーしてくれます。そして、時間のかかるキャッチ側がよさそうであれば、「準備はいい?キャプテン?」と確認します。 準備状況の確認は、前後半のキックオフだけです。トライ後は、ディフェンス側の移動が完了してさえいればいつでも始めてよいからです。 始める時間が指定されている場合、特に両チームとも準備ができてしまって待っている状態では、「90秒後くらいにスタートします」と、両チームに教えてあげたいところ。当たり前ですが、いつまで待つのかわからないまま間が開きすぎると可哀想ですし、集中が切れます。 キックオフ・再開のキック ディフェンス側が前に出過ぎている場合は、「5メートル(シニアでは10メートル)下がって」とジェスチャーと共に声をかけます。オフェンス側がキッカーより前に出ている場合には「もう1メートル下がろう」、「キッカーより下がろう」と声をかけて後ろに下がらせます。 ルール上は、蹴った瞬間にボールより後ろにいればオッケーですが、キック側は勢いをつけて走り出しますので、キッカーの動きに合わせて出てくる感じになるはずです。 参考文献 「ミニ・ラグビーのレフリング」麻生ラグビースクール佐藤満弘さん https://pride.asaors.com/rule_docs/mini_referee20081116.pdf